■漢方薬とは■
漢方薬は、伝統中国医学の一種である漢方医学の理論に基づいて処方される薬で、一般的に複数の生薬を組み合わせた方剤をさす。
漢方薬は、中国、朝鮮半島、日本で伝統的に使われているが、日本では鎖国によって漢医学が独自の発展を遂げたほか、薬事法の関係から漢方薬の成分分析が進んだため、中国では通常処方されない組み合わせでの処方が行われるようになり、日本式の処方による漢方薬を求めて中国から買い付けにくるという逆転現象すら起きている。
なお、韓国では、漢方ではなく「韓方」、「韓薬」の呼称が一般的であり、中国では「中薬」と呼称されるのが一般的である。
■漢方医学とは■
漢方医学とは、伝統的診断法によって、生薬による処方を行い、病を治療する方法、もしくは、その医学大系。これによって処方された生薬による処方を漢方薬という。
また、漢方には、漢方薬による治療のみでなく、鍼灸や按摩、食養生などが含まれる。
中国では、漢方と称することはなく、湯液と称することが多い。
日本においては、漢方と称することが多いが、これは江戸時代、ヨーロッパ医学を蘭方と指すことに対して、使われた医学を指す。
明治時代以降は、皇方・皇漢方・和方・和漢方・東洋医学とも呼ばれた。
なお、漢方医学という用語は、昭和初期に使用が始まった用語で、日本漢方という用語は、昭和後期より使用されている。